遡河回遊

さて、そうこうしているうちに今日で東京としばしの別れ。
サケのように生まれた土地に戻って産んでくるのです。
ダラダラと荷物もまとめたし、明日は両親が車で迎えに来るのです。

大人だけでのんびり過ごすのはこれで最後かーと思うと感慨深いような、特に何も思わないような。
しみじみしよう、と思わなければ、少しもしみじみした気分にならない。
今日までが昨日の延長線上過ぎるからかな。

ここまできても、朝目覚めた瞬間とか、全部夢だったのでは…と思うことがある。
目を閉じたまま、でも触るとお腹はでかいし、やっぱり現実か、と思う、ホッとするようなガッカリもするような。
変わらない生活が好きすぎたのかもしれない。

時間の流れが、よりゆるやかになっていく。
確実にちゃくちゃくと進んでいるのも自覚しつつ。
見たことないけど、黄河とか、大きな河のかんじかも。
遠目では凪いでいるようで、実は流速けっこうあるぞみたいな。

もう少しフラットな位置にいたいな、と思う。
でも偏っていってしまっている。
何の話でしょう。

さようなら、この部屋での夜。
次にここに座っているときは、人数が増えていることだろう。