新しい道

東名高速道路は、道が振動を吸収してくれるようで、とっても車の乗り心地が良いのだった。
道幅も広く明るいトンネルをいくつもくぐりながら、だんだんと知ってる地名が近づいてくるかんじは、通ったことはないけれどタイムトンネルをくぐっているような気にもなってくるのだった。
交錯する記憶と現実の中、過去の自分を酷いなと思ったりむかし好きだったひとのことを思い出したりした。


犬に歓迎されて涎まみれになったり、ごはんを食べすぎて苦しくなるなど、いつもの実家。
父がご機嫌に、夫氏にお酒をすすめている。
母はよく喋る。
私はやはりすぐ横になってダラダラしている。
今日から約二ヶ月半、ここでの生活。


空虚感がわりと強い。
満月のせいだろうか。
あまり心地よくはない。
対象のわからない不安を感じる。
マタニティブルー?