冷たさが懐かしい

何をするでもなく毎日を過ごしていて、まあそれなりにいろいろしてはいるのだけど、平均して漫然と生きているのが最近の私です。
生きているだけで生き物育ててるからいいよね。ね。

母が、赤ん坊用の服をつくってくれている。
小さいなあ。
これを着るような生き物がほんとに出てくるのかなあ。
そもそもお腹にほんとにいるの?
不思議…

実家での過ごし方も、少しずつ良い距離とかをわかってきている。
親子ではあるけれど、これくらい大人になってみると、親もひとりの人間で他人でしかないということ、しみじみ。
こんな風に、一緒に暮らす時間は、この先訪れることはないのかもしれない、と思うと、まぁいろいろ細かいこと目を瞑ってもいいかな、などと思ったりも。
そしてそんなことを考えていると、果てしない空虚を感じるのだった。
結局のところ、自分はきっと甘えたいのだしいつまでもどこか寂しいのだろうと思う。

あんまりアレコレ考えなくていいくらい、追われたままで生きていきたいな、と少し思う。
雨の音と、キーを叩く音しかしない夜は、なんとなく心細い。
現実の、等速直線運動のような冷たさが懐かしい。